猫とひなたぼっこ

歌舞伎座さよなら公演

4月一杯で取り壊される歌舞伎座に行ってきました↓
生憎の雨模様 母と私
カウントダウン中 晴海方面から見たところ>
ちょうちんが華やかな客席 正面を見上げたところ

演目は「筆法伝授」「弁天娘女男白浪」(昼の部)↓
御名残三月大歌舞伎チラシ
「筆法伝授」は長々とちょっと退屈・・・
源蔵(梅玉)は不義の科で仕えていた菅丞相(仁左衛門)に勘当されていたが、筆法伝授のために呼び戻される。しかし、筆法を伝授されるのは自分と決めてかかっていた左中弁希世(東蔵)にさんざん意地悪をされる。左中弁希世の妨害にもにもかかわらず、源蔵の見事な筆跡に丞相は伝授の一巻を与えるが、館を追い出される。そこに菅家の舎人が異変を伝えに来て、源蔵夫婦は菅家の為に刀を抜いて戦い、丞相の子供を預り逃げるところで幕。
とても分かりにくいけれど、母によればしょっちゅうやってる演目なのだそう。
源蔵をいじめる左中弁希世役の東蔵がとてもよかった。ただ憎らしいだけでなく、ちょっとマヌケでかわいらしい。このコミカルな人物がいなければ、暗くて長くて初心者にはとても見てられないお芝居でしょうね>実際寝ている観客の多かったこと!!

「弁天娘女男白浪」は超有名なので、生で見られて嬉しい
浜松屋見世先の場で、弁天小僧菊之助(菊五郎)が居直り「知らざぁ言って聞かせやしょう~」の名セリフ、稲瀬川勢揃いの場の白浪五人男の華やかさ、七五調のセリフの痛快さ、カッコよかったですね~
母なんかセリフ暗記してて、一緒に喋るもんだからウルサイの
有名な口上は、
日本駄右衛門(幸四郎)
問われて名乗るもおこがましいが、産まれは遠州浜松在、十四の年から親に放れ、身の生業も白浪の沖を越えたる夜働き、盗みはすれど非道はせず、人に情を掛川から金谷をかけて宿々で、義賊と噂高札に廻る配附の盥越し、危ねえその身の境界も最早四十に、人間の定めはわずか五十年、六十余州に隠れのねえ賊徒の首領日本駄右衛門。
弁天小僧菊之助(菊五郎)
さてその次は江の島の岩本院の稚児あがり、ふだん着慣れし振袖から髷も島田に由井ヶ浜、打ち込む浪にしっぽりと女に化けた美人局、油断のならぬ小娘も小袋坂に身の破れ、悪い浮名も竜の口土の牢へも二度三度、だんだん越える鳥居数、八幡様の氏子にて鎌倉無宿と肩書も、島に育ってその名さえ、弁天小僧菊之助。
忠信利平(左團次)
続いて次に控えしは月の武蔵の江戸そだち、幼児の折から手癖が悪く、抜参りからぐれ出して、旅をかせぎに西国を廻って首尾も吉野山、まぶな仕事も大峰に足をとめたる奈良の京、碁打と言って寺々や豪家へ入り込み、盗んだる金が御嶽の罪科は、蹴抜の塔の二重三重、重なる悪事に高飛びなし、後を隠せし判官の御名前騙りの忠信利平。
赤星十三郎(梅玉)
またその次に列なるは、以前は武家の中小姓、故主のために切り取りも、鈍き刃の腰越や砥上ヶ原に身の錆を磨ぎなおしても抜き兼ねる、盗み心の深翠り、柳の都谷七郷、花水橋の切取りから、今牛若と名も高く、忍ぶ姿も人の目に月影ヶ谷神輿ヶ嶽、今日ぞ命の明け方に消ゆる間近き星月夜、その名も赤星十三郎。
南郷力丸(吉右衛門)
どんじりに控えしは、潮風荒き小ゆるぎの磯馴の松の曲りなり、人となったる浜そだち、仁義の道も白川の夜船へ乗り込む船盗人、波にきらめく稲妻の白刃に脅す人殺し、背負って立たれぬ罪科は、その身に重き虎ヶ石、悪事千里というからはどうで終いは木の空と覚悟は予て鴫立沢、しかし哀れは身に知らぬ念仏嫌えな南郷力丸。

桜満開の川の土手で揃い踏み、イェーイ
浜松屋の番頭をやった東蔵さん、すごく面白かったのでファンになりました

お芝居以外の感想は・・・
通常は昼の部・夜の部の二部制なのに、さよなら公演なので午前の部・昼の部・夜の部の三部制ということで、あわただしいことこの上なかったのが残念でした
開演30分前に開場なので、おみやげも買いたい!トイレも行きたい!とかなりアワアワ。
実際売店を見られたのは10分くらいじゃないかなぁ>もっとゆっくり買い物したかったな~
観客は「歌舞伎座がなくなるから行っとくか」みたいな人が多いらしく(私もそうだけどさ)まとまりのない拍手が気持ち悪かった・・・
大向こうの掛け声もほとんどなかったし。

帰り際、正面ホールの吹き抜けを見上げると、「こんなに狭かったっけ?」という感じがしました。
かつてたまたま母の実家が歌舞伎座の裏にあり、子供の頃から見慣れていた風景が失われるということに恐怖に近いものを感じてしまいます(母校の校舎もなくなったのよね~)
たとえばいつでも会えると思っていた人が死んでしまって、もう2度と会えなくなるような感じです。
形あるもの、生あるものとはいつか別れる時が来るんだなぁ・・・。
そう考えると、毎日を感謝しつつ大切に生きなくては!と思いを新たにするのでした。

さようなら、歌舞伎座!
でも歌舞伎はこれからも見に行くぞ~~>海老蔵がいいんだって@母情報(^^)

スポンサーサイト

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)